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わくわく3kEN(健・賢・研)
広場
(あ~すまいりーずの読み聞かせ)
 5月17日(水)のわくわく3KEN広場、前半はあ~すまいり~ずの皆さんに読み聞かせをしていただき、後半は1人1人読書に取り組みました。
 今回紹介していただいたのは、「人種差別」に関連した紙芝居と絵本です。
 はじめに読み聞かせていただいたのは、「リンカーン」の紙芝居です。貧しい開拓者の子に生まれ、イリノイ州議会議員になり、さらには弁護士、連邦議会議員になり、奴隷制に反対。その後大統領になり、南北戦争で勝利に導いたリンカーンですが、間もなく、観劇中に銃で暗殺されてしまいます。何とも残念な結末ですが、それだけに「リンーカンが守った『自由の心』は今でも世界中の人々を励ましています」という最後のくだりが心に響くお話でした。
 2作目は「わたしの特別な場所」という絵本でした。これは、1950年代のアメリカ南部の様子が描かれた絵本です。主人公パトリシアはおばあちゃんと「とくべつな場所」と呼んでいるところに、初めて一人で出かけます。パトリシアにとって「特別な場所」とはどこなのだろう?と読み進めていくと、次々と現れる人種差別の現実。バスの中、公園のベンチ、ホテル、レストランなど、行く先々で、白人専用、黒人指定席という差別を見てパトリシアは悲しくなります。
 それでも行きたい「とくべつな場所」。物語の最後で、その場所が明かされます。それは、「公共図書館(だれでも自由に入ることができます)でした。
 物語の中のできごとは、作者の子ども時代に本当にあったことであり、「知る」権利とうい基本的人権の1つが、この町で認められたということの意義の深さを感じることができます。
 読み聞かせの後に、人種差別や奴隷制等ついて手塚娃子さんから説明をしていただきました。子どもたちとっては少し難しい読み聞かせだったようですが、時代背景をご説明いただき理解を深めていました。